
農minのこだわり--- Oganic Farm [Now min] ---
有機・自然農法

旬の野菜の本物の味を最大限に活かすべく、野菜の個性に合わせ有機農法と、自然栽培の複合手法、「有機・自然農法」にて栽培を行っております。
ざっくり申しますと、キャベツや白菜、ナスや玉ねぎ、里芋などは食いしん坊で成長に肥料を多く必要とします。
その逆で、豆や麦、さつまいもや一部の葉物類はヘルシー志向なので、無肥料で栽培したりもします。
人も食べ過ぎたり不摂生だとメタボや生活習慣病になるように、野菜も過剰な栄養状況下やミネラルバランスが崩れると病気になったり、虫の被害を受けやすくなるようです。味も悪くなります。ですので、畑に出ると葉っぱの色や状況をみて、つまみ食いをします。そして必要に応じて追肥やミネラル補給をします。余談ですが、最近、子どもにつまみ食いをマネされます。表情まで似てると言われ、ちょっと複雑です…。
混植・輪作体系の組み合わせ

前述で、大食いの野菜もいれば、小食の野菜もいるというお話をしましたが、欲しがるミネラル成分も異なります。連作障害の原因はミネラル欠乏だとも言われております。
それを回避するのには、理論的には消費したミネラル成分を追肥してあげればよいのですが、まだ未解明な点も多く難解です。
そこで、混植といういろんな品種の野菜を同じ畑に植えて栄養分を均一に消費させる方法や、輪作といって前作と後作で異なる品種を植えて土壌に残留する栄養分の偏りを防いでバランスを保ちます。これにより病原菌や害虫も分散されますし、相性の良し悪しもあるので、面白いですよ♪
また混植はカッコいい言い方をすると「コンパニオンプランツ」のことです。右の写真は小松菜、ホウレン草、からしな、二十日大根の混植です。
コンパニオンプランツの親戚に「バンカープランツ」という考え方もあります。これは、害虫を別の作物が身代わりになって引き受けてくれたり、害虫をエサとする虫をおびき寄せたりする手段として用います。ex)ナスの隣にソルゴーでアブラムシ対策♪
自然エネルギーの利用

以前の仕事で、バイオディーゼル燃料の研究開発および製造販売に携わっていた関係で、現在乗っているトラクターに使用しています。飲食店からの使用済み天ぷら油(植物由来)が原料なので、エコです♪
私は元々、環境問題に強い関心がありまして、温暖化や里山保全、食の安全性等々を突き詰めて考えていって、たどり着いたのが農業でした。
今後は、太陽熱やソーラーパネル、バイオガス等を利活用した農家版スマートグリットを構築して、食とエネルギーの地産地消を確立するのが夢です!!!
その他[暦と月の満ち欠け・放射能対策]

「梅が咲いたらジャガイモ植えろ」「桜が咲いたらトウモロコシ種蒔きだ」…地元で昔から百姓やられている年配の方の経験談です 。適期を逃すと生育不足や天候、病害虫の害を受けやすくなるので 、季節を感じながら(追われている感も強いですが…)歩んでいきた いです。
また月の満ち欠けも関係していて、満月の時には引力で地下水位 が高くなっているそうで、満月の3日前に種蒔きすると発芽が良く なったりします。できるだけ守るようにしてます。
最後に、放射能対策ですが、使用する堆肥は分析データを確認し て安全が保障されないものは一切使用しておりません。土壌分析を 行い、安全性を確保した上で栽培を行っております。野菜の測定も 行っております。当初は2011年から就農する予定でしたが2年間休 業。状況が知りたくて、実際に分析機関で働いていたこともありま した。現在は自信をもって栽培しております。
ひとつ、環境問題に関わってきた立場から一言申しますと、風評 被害という言葉は好きではありません。事故がなければ風評も何も なかったわけで、あの3月に東日本に雲は流れてきていたのは紛れ もない事実です。そのときの風向きや降雨によりホットスポットが 生まれたり、これからも水や風の流れで新たなホットスポットが生 じる可能性もあるわけです。一過性のブームで終わることなく、数 十年と付き合っていく問題ですので継続的な計測が必要なのです。 その中で、敬遠される場合は仕方ないと思います。有機野菜を好ん で食べられる方もいれば、こだわらない方もいるように、本来、消 費は個人の自由であるからです。歴史が証明してきたように、非難 や対立からは何も生まれません。私たち生産者は、「こう いう想い、考え方、生産方法で作りましたので、良かったら食べて みて下さい。」それだけです。これからの時代、不安に 思うこともたくさんあると思いますが、あなたがどんな選択をして も、傷つけられることなく尊重されるべきなのです。